多職種ワークショップ

第68回日本新生児成育医学会学術集会 倫理委員会企画

開催日時2024年11月8日(金)13:25〜16:10
場所第68回日本新生児成育医学会学術集会会場
ホテルブエナビスタ 「フローレス」

多職種ワークショップ

「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」改訂版をどのように使えるか考えよう

はじめに

日本新生児成育医学会倫理委員会では、第60回本学術集会から、「患者家族と医療スタッフが児の最善を目指して話し合うにはどうしたらよいか?」というテーマのもとに、患者家族を含めた多職種でワークショップを行ってきました。ここ数回は、模擬症例について「子どもにとっての最善」を考えて意見交換をする形式にしてきました。

2024年のワークショップは、日本小児科学会の「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」改訂版(※)について、どのように臨床現場に活かせるかを話し合います。今回も多様性のある考え方に耳を傾けながら、意見交換をしたいと思います。

目的
  • ガイドラインの基本理念と実践方法を理解し、実臨床の現場でどのように活用できるかを、多職種で考える。また、ガイドラインに期待すること、もしくは予想される限界点などについても意見を交換する。
  • 参加型グループワークによって、立場によりさまざまな意見があることを経験し、何が子どもにとっての最善の利益に繋がっていくかを考える。
ワークショップの流れ
  • ガイドラインの基本姿勢:子どもの権利利益を守り、適切な医療とケアを提供するための意思決定プロセスを学びます。
  • グループ(医師・看護師・心理士・患者家族などで構成)でどのようにガイドラインを臨床の現場に活かせるか、ガイドラインに期待すること、予想される限界点などについてグループワークをします。
  • グループプロダクトを発表し、全体討論をします。
  • グループプロダクトは、委員会報告として学会誌に掲載いたします。(学会員以外の参加者には掲載後に送付します。)
※ ガイドライン改訂の背景

「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」の初版が公開されてから12年が経過しました。この間、小児医療の発展や福祉制度の拡充、そして社会的な受け入れ態勢の変化により、ガイドラインの見直しが必要とされるようになりました。具体的には、以下の点が背景にあります。

  1. 医療技術の進展:難治疾患の革新的な治療法や高度化した治療技術の出現により、医療現場での対応が多様化していること。
  2. 法制度の変化:成育基本法や医療的ケア児支援法の制定により、福祉制度が充実し、家庭や地域での受け入れが進んでいること。
  3. 倫理的議論の表面化:特に成人領域でのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の推進や終末期ガイドラインの制定などにより、治療・ケアをめぐる倫理的議論が急速に進んでいること。

これらの変化を受けて、今回の改訂版では子どもの最善の利益を追求するために、協働意思決定のプロセスを重視し、実践に即した具体的なステップが加筆されています。また、チェックリストの大幅な改編やQ&A集も作成され、現場での話し合いがより効果的に行えるよう、ガイドラインの実用性を高められています。

WS申し込み方法

募集期間2024年8月15日〜9月30日
応募状況によっては募集期間が変更される可能性がありますのでご了承ください。

募集人数:各職種10名程度。
応募人数が多かった場合には、過去のWSに参加してくださった方よりも、初めての参加の方を優先させていただく可能性があります。

参加申し込み:右記QRコードもしくは下記ボタンから

WS参加にあたり

WS参加に際し、下記のどちらかの学術集会への参加登録が必要です。

問い合わせ先

下記のGoogleフォームからご連絡ください。お返事には2〜3営業日かかる可能性があります。
悪しからずご了承ください。