ご挨拶

第29回日本神経感染症学会総会・学術大会
大会長 関島 良樹信州大学医学部
脳神経内科、リウマチ・膠原病内科 教授

この度、2025年10月23日~24日に、長野県松本市で第29回日本神経感染症学会総会・学術大会を開催させていただくこととなりました。長野県立こども病院院長・稲葉雄二先生に副大会長を務めて頂き、皆様にとりまして実り多き大会となるよう努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

本学会は神経感染症学の発展と社会へ成果を還元することを目的として設立されました。毎年開催される学術大会では、全国から神経感染症の臨床・研究に携わる第一線の医療従事者や基礎研究者が集結し、神経感染症の病態解明、診断・治療法開発に関する研究成果を発表するとともに、最知の知識を共有する場となっています。

神経感染症は、病原体の感染そのものによる脳脊髄炎・髄膜炎にとどまらず,感染が契機となり発症する自己免疫性の疾患が多数存在します。また近年、神経変性疾患の原因として注目されている異常タンパク質凝集体が、個体内および個体間で感染(伝播)することが注目されています。このような背景のもと、第29回学術大会では「神経感染症の多様性 
~Infection, Inflammation, and Transmission~」をテーマとし、さまざまな分野の医療従事者・研究者が、神経感染症の分子メカニズムや、新たな診断・治療法についてディスカッションする場としたいと考えております。

10月の松本は、気候も大変よく、上高地など信州の紅葉のピークを迎える季節です。また、新そばや信州ワイン、松茸、フルーツなどの旬のグルメもご堪能頂けます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。